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【最新】金属系サイディングと窯業系サイディングを5つの項目で比較

【最新】金属系サイディングと窯業系サイディングを5つの項目で比較

この記事では住宅の外壁によく使われている「金属系サイディング」と「窯業系サイディング」を比較していきます。

また、ここでは金属系=ガルバリウム鋼板とします。

この記事でわかること

  • 金属系サイディングと窯業系サイディングの違い
  • 金属系サイディングがおすすめな人
  • 窯業系サイディングがおすすめな人

よく比較される素材ですが、職人としての意見は金属系サイディングがおすすめ。自宅の外壁にも採用しました。

どちらもメンテナンスが必要ですし、色んな意見が交わされていますが、特に「雪が降る地域」では金属系サイディングのほうがメリットが多い

もちろん個人的な意見ですが、これは住宅関係の仕事を15年間していた経験から出した答えです。

親方
ここでは、2つの外壁の違いを職人目線で解説。カタログではわからない細かい部分にフォーカスするぞ。

金属系サイディングと窯業系サイディング5つの違い

金属系サイディングと窯業系サイディング5つの違い

初期費用に関しては金属系サイディングのほうが、窯業系サイディングより数十万円は高い

補足:費用について

一般的には金属系サイディングのほうが部材も多く「手間」がかかります。材料費に関しては、どのグレードを選ぶかによって変わる。

窓 窯業系サイディング

窓 金属系サイディング

窓まわりの比較

  • 窯業系サイディング:シーリング
  • 金属系サイディング:役物+シーリング

もし材料費が同じものを選んだとしたら、金属系サイディングのほうが高くなるというイメージでOKかなと思います。

5段階評価
項目窯業系金属系
耐久性
防音性
断熱性
耐震性
デザイン性

※金属系の「断熱性」と「デザイン性」に関しては種類によって変わります

それでは詳しく解説していきます。

耐久性:○ 金属系サイディング

  • 金属系:錆びにくい素材
  • 窯業系:防水のない素材

耐久性に関しては圧倒的に金属系サイディングが上です。

どちらも表面が塗装で守られています。けれど、塗装の効果が切れたときに傷みが早いのは窯業系サイディング

親方
金属系は傷がつくと錆びると言われるけど、金属や石でガリっとするとか、強い衝撃を受けない限りはないと傷はつきにくいんだ

防音性:○ 窯業系サイディング

  • 金属系:18ミリ(0.25〜0.35+断熱材)
  • 窯業系:16〜21ミリ

音を通しにくいのは窯業系サイディング。

実際に金属サイディングの家に住んでいる感覚としては、雨はそこまで気にならないレベル。

さすがに雹(ひょう)くらいになると金属音が気になるんじゃないですかね(まだ体験していない)

外壁の厚みや素材からみても窯業系サイディングのほうが優れているのがわかりますね。

断熱性:○ 窯業系サイディング

断熱性は基本的に窯業系サイディングが上です。

けれど金属系サイディングの中には「断熱材」が入っているタイプもあるので全体で見ると微妙なところなんですよ。

とはいえ、単純に金属のほうが熱をもちやすいし、冬は冷たいので「断熱性」は窯業系サイディングが優れていると言えますね。

耐震性:○ 金属系サイディング

  • 金属系:約5キロ
  • 窯業系:約15キロ

※1枚あたりの重さ

重さは約3倍の差があるので、耐震性に優れているのは金属系ですね。

ただこれに関しては、耐震性に関しては外壁よりも屋根の重量のほうが影響が大きいかなと思います。

それに、このくらいの差で地震に耐えられない家っていうのは厳しいですよね。

親方
大きな地震に耐えられるかどうかは、「構造」も関係するからそこまで気にする必要はないぞ。

デザイン性:○ 窯業系サイディング

デザイン性は僅差ですが、まだ窯業系サイディングのほうが上かなと思います。

ただ昔に比べると、金属系サイディングのデザインもかなり豊富になってきました。

金属系サイディングのメーカー

デザイン自体に差は少ないけど、質感や暖かみでいうと窯業系のほうが上になるのかなと。

親方
仮に同じデザインだとしても、金属系のほうがコストも高くなっちゃうな。

金属系サイディングはこんな人におすすめ

金属系サイディングはこんな人におすすめ

塗装に依存しない耐久性を求めるのなら金属系のサイディング一択です。

窯業系サイディングよりも少し費用は高くなりますが、耐久性を考えると妥当な金額です。

メンテナンス時期を長くしたい

金属系サイディングは塗装の効果が切れても耐久性はそこまで落ちません。

シーリングは傷んでくるものの、サビさえでなければ致命的なダメージはないでしょう。

親方
コーキング箇所も窓の周りくらいなので、上手くいけば15年くらいは放置できるかもしれません。

雪の降る寒い地域に住んでいる

寒い地域では、窯業系サイディングだと「凍害」で傷んでしまう可能性があります。

凍害とは

冬の寒い時期に起こる現象。外壁に含んだ水分が「凍る」「溶ける」を繰り返して外壁の表面がボロボロになっちゃいます。

金属系サイディングなら、凍害の心配はありません。窯業系サイディングは常に塗装に守られていないとダメなんですよね。

スッキリした見た目の家にしたい

金属=工場みたいという意見もありますが、スッキリしたデザインでいいんじゃないですかね。

金属系サイディング デザイン

上記の画像は「Kスパン」という種類のものですね。

こういったシンプルなデザインだと価格も安く抑えられます。

窯業系サイディングはこんな人におすすめ

窯業系サイディングはこんな人におすすめ

見た目の暖かさや防音性を考えると窯業系サイディングですね。

無塗装のタイプを選んで「吹き付け」という選択をいれるとデザイン性は無限大

親方
吹き付けの場合は費用が高くなるものの、オシャレさと耐久性がUPだ!

海の近くに住んでいる

金属系サイディングの天敵は「潮風」です。

なかにはステンレス製の外壁を選んでいる人もいますが、金額はガルバリウム鋼板の2倍くらいになっちゃいます。

コストを考えると、海の近くに住んでいるなら窯業系サイディングのほうがいいのかなと。

防音性に優れた外壁にしたい

窯業系サイディングの厚みや素材は、金属に比べて音を通しにくいです。

ただ、防音室レベルの遮音性はないので注意してください。小石が当たった程度の音なら聞こえないかなっていう感じです。

親方
住宅の構造の影響もあるので、よっぽど音が気になるのであれば別途で防音対策をしてもらおう。

メンテナンスをしっかりできる

ここが1番重要ですが、窯業系サイディングは塗装の効果が切れるとかなり水に弱くなります

気をつけること

  • マメにチェックする
  • 10年以内に塗装する
  • 傷みがあれば張替え

初めに選ぶグレードにもよりますが、基本的には外壁を触ると手に白い粉がつく頃が塗替えのサインです。

親方
もし補修が必要な場合は部分的に張替えをしたほうが長持ちするぞ。

まとめ:素材の強さで選ぶなら金属系サイディングがおすすめ

個人的には耐久性も高く、実績もある金属系サイディングをおすすめします。

ただし、住んでいる地域によっては選ぶ基準が変わるので注意。

地域で選ぶ基準が変わる

  • 雪の降るような寒い地方→金属系サイディング
  • 海の近くで潮風があたる→窯業系サイディング

本当は好みで選びたいところですが、夢のある家造りは内装だけにしておいたほうがいいですね。

親方
以上!長く住む場所だからメンテナンスも考えて外壁を選ぶんだぞ!

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